LAPISのねがい(ごあいさつ)

 

 

LAPIS代表の田中彦左衛門です。
LAPISにお越しくださいましてありがとうございます。感謝申し上げます。

 

後輩に恩返しする(筑波大学 相撲部で)

 私は大学で相撲部に所属していました。新入部員がたいへん少ない弱小相撲部です。当然のことながら1年生はとても大切に扱われます。毎晩のように先輩方が奢ってくださいます。あるとき私にアルバイト代が入り、先輩への日頃の恩返しと思い、「今日はアルバイト代が入りました。いつものお礼に僕に奢らせてください。」と申し出ると、トップの先輩曰く「そのお金はお前の後輩に返してやってくれ。僕もたくさんの先輩に奢られてきた。だから今はその先輩たちへのお礼とお返しに、後輩たちのめんどうを見ているだけだ。」

 今思えば、あの先輩のことばが今の自分の生き方、そしてLAPIS鎌ヶ谷を方向付けてくれた貴重なメッセージであった気がします。

 

「あとからあとから続いてくるあの可愛い者たちのためにみな夫夫(それぞれ)自分でできる何かをしてゆくのだ」

 

詩人、坂村真民先生の詩の一節です。まさにこの思いで教育に携わっています。

「普通の子」に心の通った教育、「幸せ」になるための教育を

 私が中学生のとき、家庭訪問で担任の先生はこうおっしゃいました。

 

 「田中くんは何も問題はありません。」

 「問題がない?それは先生や学校にとって何も問題がないだけで、僕の心の中は問題だらけだ。。。」

 

 このときに思った正直な気持ちです。まわりから見れば問題のなさそうな子であっても、一人ひとりの子どもはたくさんの問題を抱えています。「普通の子」「目立たない子」「できる子」は問題がないと片づけられ、一人ひとりの心を受けとめながら面倒を見てくれることが「問題のある子」よりも少ないのではないだろうか?

 その時にそう感じてしまいました。だから「問題のない子」の「心の問題」をひしと受けとめて、日常から相談に乗ってあげられる教育組織、「問題のない子」たちが安心して居続けることができる教育組織を作りたい。そして、その「問題のない子」たちに、単純に「成績が良くなる」「いい学校に進学する」だけではなく、「素敵な生き方」「どうしたら幸せになれるか」「学歴一流よりも人間一流になるためにはどうしたらよいか」を教えてあげたい。そんな思いを込めてLAPIS鎌ヶ谷を21年前に立ち上げたのです。

 

 「授かった命を人の幸せのために使う人間の育成。」

 

 これがLAPISのミッションです。本当は昼間にやってあげれらたらいいのですが、学校と部活動が終わったあとにわざわざ塾に来るなんて本当にたいへんなことなのです。毎週毎週喜んで来てくれる生徒には本当に感謝しています。

「幸せ」とは何か?

 さて、「幸せ」とは何か?

 アビリティ・トレーニングの木下晴弘先生が教えてくださいました。

「人の喜びを自分の喜びと感じられる人間は幸せと感じられる。」と。その通りだと思います。ですから「授かった命を人の幸せのために使う人間」を育成するとは、「人の喜びを自分の喜びと感じられる人間」に育てることです。

「幸せ」になるためには何をすればいいのか?(LAPISの行動指針)

 では、「幸せ」=「人の喜びを自分の喜びと感じる」にはどのようなトレーニングを積めばよいのでしょうか、また、子どもたちにそれをわかりやすく伝えるにはどうしたらよいのでしょうか?

 それは多くの方から教えていただきました。「笑顔」「拍手」「感謝」そして、ほんの少しでいいから「挑戦する勇気を持つ」です。「笑顔は人を幸せにする最高の薬だ」と聞きました。「笑顔」で元気よくあいさつし、人に気持ちよくなってもらう。人の喜びを共に喜び「拍手」をすれば「笑顔」が返ってくる。そして、ありがとうと「感謝」すれば、「感謝」が返ってくる。この3つ行動(LAPISの行動指針)プラス「勇気」が「幸せ」づくりになると確信しています。

 

 「少し高い目標を持って目の前のことに一生懸命取り組む」なかで、この3つのトレーニングを行えば少しずつかもしれませんが幸せに近づくのではないかと考えています。

 

 LAPISでのイベントは全てこのミッションと行動指針に基づいて行っています。まずは我々スタッフが生徒や親御さまに喜んでいただく。楽しんでいただく。子どもたちから見れば、こんな楽しい先輩や大人が世の中にいるんだ!自分もそんな先輩や大人になりたい!と感じてくれるように自らを鍛えることが必要だと感じています。

「学問とは、人の人たる道を学ぶ事なり。」

 数学、英語、理科、社会などは学術・学芸にて、学問にあらず。

 「大日本史」を編纂し、天下に「水戸学」ありと言わしめた徳川光圀公(水戸黄門さま)のお言葉です(わかりやすく表現しています)。

 何のために学ぶのか?それは人として生きる道を「知るだけ」ではなく、修養して人として生きる道を「身につける」ため。そのためには先人たちが如何にして生きてきたかを知り、そして鍛錬する必要があります。修養して身につける学問をぜひしたいものです。

 そして成功すると幸せになるのではないそうです。今を幸せだと感じ、感謝していると成功が舞い込んでくるそうです。ぜひ、今あることに感謝して学問しましょう。

「今日も行きたい!!」塾、LAPIS

 毎日の授業。これがLAPISの最重要イベントです。

 今日も行きたいと思ってくれる塾。今日も楽しみにしてくれる塾。そのためには毎日の授業が楽しくてわかりやすい必要があります。楽しいとは「笑う」こと。教務スタッフには「授業で必ず笑わせてください。」とお願いしています。

 

 20数年前、学校に「ゆとりの時間」が導入される以前の、つまり現在の子どもたちの親御さまが持っていた学力まで引き上げながら、我々は、「わかりやすくて伸びる授業」「ずっと教わりたい先生のいる塾」を念頭に、以下のことを本年も取り組んでまいります。どうぞこれからもLAPISをよろしくお願いいたします。

高い目標を持ち、楽しく学習する。

 目標がなくとも目の前のことを一所懸命にやってみる。
 次に高い目標を持ち、楽しく学習する。

 

 まずは目標が定まらなくとも、目の前のことを一所懸命にやってみる。一所懸命やる
事が気持ちよくなり、やり続ける。そして結果が出ると嬉しくなる。こんなアプローチもしています。

 次に目標です。スポーツや楽器と同じように、人間は、高い目標を持つとそれに向かって頑張ることができます。反対に、目標を持たないとなかなか自ら進んで努力できず、いつまでたってもやらされている感じで能力が飛躍的に伸びることはありません。

 また、人間は楽しんで物事に取り組めば努力・苦労と思わなくとも前進していくことができます。反対に楽しんで取り組めないことはいやになってあきらめがちになってしまいます。少し高い目標を持たせ、楽しませながら学習させる。これがLAPISの基本方針です。

ほめて伸ばす。(あるがままを承認する)

 赤ちゃんは歩いたり、お箸を持ったりしただけでほめられます。しかし、だんだん大きくなるとほめられることがどんどん少なくなります。(さびしい… (T_T))

 生まれたばかりの赤ちゃんも寝たきりのお年寄りも心の中は皆同じ。ありのままの自分が認められることが一番嬉しいのです。お父さん・お母さんが当たり前のようにやってくれる家事やお仕事も、誰かがほめたり、認めてくれたならこの上ない喜びです。だから、赤ちゃんが当たり前の事をやってほめられるように、当たり前のように塾に来てくれる生徒たちを我々は思いっきりほめて、伸ばします。

感謝と拍手で育てる。それは笑顔で人を幸せにしたいから。

 かけがえのない命を持って生まれてきてくれた子どもたち。生きてここにいてくれるだけで有り難い存在です。そんなかけがえのない一人ひとりの子どもたちがこのLAPISに通い、巡り会えたことに深く感謝します。「来てくれてありがとうね。」「前向きに取り組んでくれてありがとうね。」「手伝ってくれてありがとうね。」「優しくしてくれてありがとうね。」

 そして、拍手。拍手をすると笑顔があふれます。拍手をすると、する人もされる人も不思議なことにみんなが笑顔になります。「笑顔は人を幸せにする最高の薬」です。

 たくさんの「ありがとう」と「拍手」、そしてたくさんの「笑顔」。これがLAPISの望みです。

じっくり考えるトレーニング。

 小学校5年生までに、小6で学習する分数×分数、分数÷分数の計算まで教え、小6生には速さやさまざまな立体図形など応用問題を多く解き、クイズのように考えて楽しく答えを導く訓練をします。

 中・高生にも、現在の学習指導要領にとらわれず、「何?」「なぜ?」にこだわりながら、深い思考力をつける指導をします。

考える基礎となる豊富な知識と教養を身につける。

 言葉はリズムです。リズムとして言葉をとらえると意味もとらえられます。そのために音読を重視します。リズム良く言えるまで繰り返しトレーニングします。また、日本語は漢字を知らなければ語彙が増えません。「学習の基礎体力」の1つである漢字の学習をどの科目でも重視します。

 言葉は知識の宝庫です。様々な言葉から多くのことを学ぶ。そのために「グリムスクール」「国語教科書読みまくり」での読書指導、「新聞日記」での新聞記事を自分なりにまとめてみる。「歴史人物新聞」「歴史と人物に学ぶ」などのちょっとした読み物からや知識を得るなど、国語の時間以外でも塾全体として教養を身につける取り組みをしています。

相手の行動を変えるコミュニケーション能力を身につける。

 自分の考えを表現し、相手に理解してもらい、相手の行動を変えるコミュニケーション能力を少しでも身につける。

 「国際化とは、給料の安い優秀な人材に仕事を奪われることである。」と言った方がいらっしゃいます。グローバリズムの中で「生きる力」を養う。それには、人や物に対する深い愛情(笑顔や拍手、そして感謝)と目の前のことに必死に取り組むことのできる勤勉さ、そして相手を動かすことのできるコミュニケーション能力が求められます。国際化に伴うコミュニケーションの目的は、自分の考えを語り、相手に理解してもらって、相手の行動を変えることにあるのです。単に自分の考えを表現するだけでは全く足りません。

 そんな高いコミュニケーション能力を身につけるために、経済協力開発機構(OECD)の主催する「PISA型学力調査」を意識して、「作文指導」と「言語力検定」、小学生の「グリムスクール」、受験生の「面接練習会」を運営し、開倫ユネスコ主催の「ポエム大賞」「エッセイ大賞」「童話大賞」に応募しています。

かしこい時間の使い方&スピードを身につける。

 時間の使い方とスピードを身につけて時間に余裕を持たせます。昼間の勉強時間=学校の授業時間を活かし、日頃は家庭学習が少なくてもかしこくなれる方法をトレーニングします。また、100マス計算、計算トレーニングなど、速く正確に計算を仕上げ、時間を有効に使うトレーニングを欠かしません。

社会で活躍する子どもたちに世の中を知ってもらう。

 新聞日記(新聞の第一面からじっくり読んで日記をつける)を春・夏・冬休み中に実施します。中3生には入試直前に「就職試験に役立つ面接練習会」で挨拶やお辞儀の練習、そして自己アピール訓練をします。エンプロアビリティ(雇われるに値する能力)の育成にお役に立てるよう努めます。

自分をコントロールする力。

 自分をコントロールする力(自制心)と最後までやり抜く力(グリッド)

 

 LAPISに通ってもらうことによって、この2つの力を養い、幸せになる基礎を作ってもらいたいです。

 

以上のように我々の使命(ミッション)それは、

 

「授かった命を人の幸せのために使う人間の育成」です。

 

遠大な使命ではありますが、まずは我々が見本となるように努め、教育を通して、子どもたちやこれからの世の中が幸福になるように地道に取り組んでまいります。